印刷における面付けの3つの方式
オフセット印刷では、効率を高め、製造コストを抑えるために、複数のページや複数のジョブを大きな印刷用紙に面付けすることがよくあります。両面の面付けには、Work & Turn、Work & Tumble、Work & Back という3つの一般的な方式があります。主な違いは、片面を印刷した後に用紙をどのように扱うかにあります。
1. Work & Turn
Work & Turn は広く使われている方式で、用紙の両面に同じ刷版を使用します。仕組み:
- 片面を印刷します。
- 用紙を左右に反転させますが、くわえ位置は同じままです。
- 用紙は1回目と同じくわえ位置で印刷機に送られます。
- 同じ刷版を使って裏面を印刷します。
利点:
- 刷版が1枚で済み、製版コストを抑えられます。
- 同じくわえ位置を使うため、見当精度に優れます。
- 対称的なレイアウトや対になるページ数に適しています。
欠点:
- 面付けを対称にしなければ、反転した面がそろいません。
- 異なるレイアウトや非対称なデザインを必要とするジョブには適していません。
2. Work & Tumble
Work & Tumble は、両面に同じ刷版を使う点では Work & Turn と似ていますが、用紙の扱い方が異なります。仕組み:
- 片面を印刷します。
- 裏面では、用紙を左右ではなく天地に反転させます。
- この動きにより、裏面の印刷時にはくわえ位置が変わります。
利点:
- 刷版が1枚で済むため、こちらもコストを抑えられます。
- 天地を入れ替える必要があるレイアウトに、より柔軟に対応できます。
欠点:
- くわえ位置が変わるため、見当精度がやや低下することがあります。
- 面付けがより複雑になり、慎重な計画が必要です。
3. Work & Back
Work & Back は両面印刷の標準的な方式で、表裏それぞれに別々の刷版を使用します。仕組み:
- 刷版Aを使って片面を印刷します。
- 用紙を反転させて再給紙します。
- 刷版Bを使って裏面を印刷します。
利点:
- 柔軟性が最大で、表裏それぞれにまったく異なるレイアウトを設定できます。
- 見当が安定しており、複雑なジョブや多ページのジョブに適しています。
欠点:
- 刷版が2枚必要になり、製版コストが増えます。
- 作業工程がやや多くなります。