CTPの不具合はその多くが版の上で目に見える形になりますが、原因はその前の工程、すなわちデータ、露光エネルギー、現像液の化学反応のいずれかにあります。版を注意深く観察すれば、たいていは1枚の刷紙が印刷機に届く前に、この3つのどれが原因かを見極められます。以下では、稼働中のCTPラインでよく遭遇する不具合と、それぞれを切り分けるための確認方法を解説します。
版画像の解像度不足
版上の細部がぼやけたり途切れたりして見える場合、まず疑うべきはデータです。低解像度の画像はプリフライトをすり抜けることがあり、特に以前のバージョンから流用したジョブでは見逃されやすく、不具合は画像形成後に初めて現れます。配置した画像を拡大するのではなく、元のアートワークからデータを作り直してください。実務上の対策は、本番セットの前に1枚だけテスト版を出力することです。1枚を画像形成し、承認済みのアートワークと突き合わせて校正(プルーフ)を出力し、画面上とルーペで比較します。この版が一致して初めて、残りのジョブを進めます。異常があれば作業を止め、上司に報告し、さらに版を出力する前にデータを修正してください。
地汚れと版表面の汚れ
ルーペで見ても網点が確認できない薄いグレーの地が版に残る場合、多くは露光不足です。画像は存在しますが、感光層が完全に除去されておらず、このかぶりがコントラストを下げるため、網点チェックで見逃されることがあります。簡単な確認方法として、版の端を版消しペンでこすり、きれいに拭き取って比較します。処理した部分は周囲より明らかに薄くなるはずです。差がはっきりしていれば、露光エネルギーを少しずつ上げ、再度テスト版を出力します。
現像後の青い地
露光が適正な版でも、次の3つの設定によって青みが残ることがあります。
1. 現像機の搬送速度。版全体で感光層が均一に除去されるまで搬送速度を調整します。
2. 現像液の温度。速度を変更できない場合は、温度を少し上げます。液温が高いほど現像は速くなりますが網点が細りやすいため、ドットゲインを範囲内に保つには速度も上げて組み合わせます。
3. ブラシローラーの圧力。これは最後の手段です。最初の2つの変更で解決しない場合にのみ締め付けます。ブラシローラーは使用に伴って摩耗し、毛が潰れたり短くなったりしたローラーでは、同じ圧力設定でも結果が変わります。
汚れの斑点と補充ラインの詰まり
新しい版に付く斑点は、多くは現像機に起因し、共通する根本原因は補充液が吸い上げられていないことです。まず糊ローラーを確認します。汚れたローラーは異物を転写するうえ、現像液の均一な広がりも妨げるため、湿らせたスポンジで拭き取ります。現像機の操作部から手動補充を実行して新しい現像液を引き込むか、古い液の一部を排出して新しい液を補充します。使用期間が長すぎる現像液は活性を失っているため、フィルターとともに交換し、同時にタンクも洗浄してください。
各生産の前に、廃版を数枚現像機に通し、補充液が吸い上げられるかを確認します。この習慣は数分の手間で、補充ラインの詰まりを本番ジョブに持ち込む前に発見できます。各シフトの開始時に露光エネルギー、現像機の速度、現像液の温度を短く記録しておけば、変動が締め切り間際の版での突然のトラブルではなく、傾向として見えてきます。